「生きる哲学としてのセックス」代々木忠著
AV監督として半世紀以上にわたって1000人以上の女性を撮影してきた著者。女性たちの演技ではない本当に「イク」姿にこだわってきた著者だが、AV女優でさえ多くは「イッた」ことがないと感じているそうだ。
多くの人はオーガズムを快楽の極致だと思っているが、著者によるとオーガズムは快楽の延長線上にはないという。射精と思われがちな男のオーガズムも、実は射精とは比べものにならないほど深いものだという。オーガズムには3レベルあり、最高のレベルに達すると、心や感情を超えて魂同士がダイレクトに共鳴し合う至福の境地に至り、その体験は人生観を一変させるほどだそうだ。
撮影現場で見聞きした多くの男女の体験を例に、性の深淵を語る。
(幻冬舎 840円+税)