統一教会に入信した飯星景子 父・飯干晃一氏の説得で脱会
10月1日、記者会見が開かれた。「仁義なき戦い」などドキュメンタリータッチの小説を書き、作家として反社会勢力と戦ってきた飯干氏は、「あの集団は許せない。景子が戻ってきても戦いは続ける」と宣戦布告した。一方、娘に対しては「きっと“心の飢え”があって引き込まれたに違いない。それに気付かなかったのが残念」「娘のためにドアは開かれている」と思いやりを見せた。
この宣戦布告は効果があった。飯干氏出演のテレビ番組について報告を受けた娘は事の重大さに気付き、10月4日、急きょ帰国した。
脱会に向けての父親の説得が始まる。統一教会の文献を読破していた飯干氏は、まず丸1日かけて“原理講論”の検証を行うことから始めた。丸4日、60時間に及ぶ議論の末、飯星は次第に教義について疑問を持つようになる。途中、疲労困憊(こんぱい)した飯星が吐いてダウンする場面もあったが、互いに歩み寄る形で説得は続き、その後、元信者も交えて2週間の話し合いを行った末、飯星は脱会を宣言した。
会見で飯星は「本当に軽率でした。父との長い話し合いの中で、私の想像だにしなかった真実を知りました」と語り、桜田ら合同結婚式参加者にも「うすうす感じているとは思いますが、真実を見つめ直して欲しい」と脱会を呼びかけた。統一教会側は「説得工作は信教の自由に対する侵害である」と反論したが、飯干氏は「教会特有の論理のすり替え」と一蹴した。