「キャプテン・フィリップス」ポール・グリーングラス監督

公開日: 更新日:

■特別インタビュー 弘兼憲史氏

 混迷する今、目の前にある危機とどう向き合い、対処すべきか――。武装海賊にインド洋上で襲撃され、コンテナ船を占拠されたフィリップス船長の生き残り術、戦い方は中高年サラリーマンのひとつの指針だ。松下電器産業(現パナソニック)の元社員で、「島耕作」シリーズなどの漫画家、弘兼憲史氏(66)に聞いた。

■問題を好転させる“島耕作”流のメッセージ

――船と乗組員20人を守るため、船長は徒手空拳で武装集団に立ち向かい、人質として拉致されてしまいます。この決断、行動をどう見ましたか。

「自分にはできるか、できないだろうなあと思いながらも、あの立場ならリスクを取り除く責任があるでしょう。部下の人命第一に動いたのは大いにうなずけました。2009年、実際にあった事件を追体験するようなリアルさで、トム・ハンクス扮するフィリップス船長も実在するとあってか、いわゆるヒーロー然としていない。恐怖に駆られて奥さんの名前を叫んだりするところなど、随所に引き込まれました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動