脱ジブリなるか…NHKで武者修行「2代目」宮崎吾朗の心境
2代目が思いの丈をぶちまけた。宮崎吾朗監督(47)が2日、テレビアニメシリーズ「山賊の娘ローニャ」(NHK―BSプレミアム、10月11日19時~)の完成試写会に出席。初めての3DCGのアニメーション制作に、「結構いけるじゃん! 放送回を重ねるごとにもっとよくなると思う」と自信を見せた。
実父である宮崎駿氏(73)が立ち上げたスタジオジブリを初めて離れ、国内有数のCGスタジオである「ポリゴン・ピクチュアズ」とタッグを組んで制作した。すなわち、このアニメ、ジブリ作品ではない。これまで監督として手がけたものの、いまいちパッとしなかった映画「ゲド戦記」(06年)、「コクリコ坂から」(11年)とは、環境もスタッフもガラリと違うというわけ。
「本当にジブリに帰れるのかな。ここ1年ぐらい行っていないし、ジブリがどうなっているのか分からない。武者修行に出たまま戻れないかもって心配になります…」
■大番頭がハッパ
ジブリの大番頭・鈴木敏夫氏から「ジブリにいる限り、宮崎駿の影響から逃れられない。外に出て武者修行してこい」とハッパをかけられたという。そんな環境への嘆き節とも甘えにも聞こえる発言だが、それだけにあらず。「父親がなにせ宮崎駿なもんですから、いくつになっても息子であることを意識している」といった具合に、どこか達観したようなすがすがしさも感じさせたのだった。