「相棒」で共演 川原和久と六角精児の“微妙な写真”
はじめは職人の下に付いて仕事を覚えるんですけど、2トントラックを運転してパイプや資材を現場に運んだり、養生用のシートやテープを貼ることから始まって、次第に刷毛を持たされ、ローラーを持たされ…で、そのうち家一軒をまかされ、現場を回すようになっていきました。
一般住宅の外壁の塗り替えが中心で、公共のものでは羽田空港の橋脚や、埼玉の某消防署の壁とかも手がけました。全部で何件やったか? う~ん、わかんないですね。「相棒」のシーズン6の頃まで続けてましたから、かなりの数になると思います。この写真の頃はまだ、がっつり塗装の仕事をしてた頃です。
でも、テレビに出るようになると、現場でもよく気づかれるようになり、無言で「声かけないで」オーラを出していました。そういうのはうまいんで。気づかれると、照れくさいというか恥ずかしいというか、複雑な気持ちになって、どんな顔をしていいか、よくわからないんですよ。昼休みに、汚れた職人姿でコンビニに弁当買いに入って「あれ、俳優さんですよね…?」と言われたことも。だんだん、ごまかすのも苦しくなっていきました。