一流料亭でバイトの日々…俳優・神保悟志さんの下積み時代

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 当時の生活は、朝9時から午後2時まで養成所でレッスン。それから夕方5時まで国立競技場を走ったり、恵比寿のスポーツジムで体を鍛えたり。5時半から夜の11時半までは、養成所の先輩が紹介してくれた赤坂の料亭の中のクラブで、ウエーターのアルバイトという毎日でした。

■手つかずの高級料理はうまかった!

 料亭でのバイトは時給600円だったかな。舞台の稽古が入ったりするので、月20日入って7万円ぐらいにしかなりませんでした。だから、生活はギリギリ。交通費を節約するために、アパートから養成所まで歩いた。着るものはジャージー、食費もなるべく節約しました。朝は何も食べず、昼飯はアンパンとかメロンパン1、2個と牛乳。夜の10時半の賄いが一日のメーンの食事でした。

 でも、腹が減ってつらいとはあまり思わなかったんですね。先輩がおごってくれることもあったし、やりたいことがあったから、それに少しでも近づきたい気持ちのほうが大きくて。当時は貧乏自慢をするのも楽しかったですし。

 それに、メーンの食事が一流料亭の賄いだから、おいしかったんですよね。客に出した1人4、5万円もする豪華な料理がほとんど手をつけられずに下がってきたら、つまんだりもして(笑い)。しかもクラブなので、チーフが1杯1万円もするウイスキーやブランデーを飲ませてくれたりもして、いや、うまかった(笑い)。料亭なので、普通の生活では接することができない、政財界のトップの方たちのマン・ウオッチングもできた。いい勉強になりましたね。

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