「面白がってくれた」はるな愛が感謝する中山秀征との出合い
しょうがないから、レースクイーンやパーティーコンパニオン、麻布十番にあった会員制バー「ロメオ・イ・ジュリエッタ」でアルバイトをやって生活していたんです。
とはいっても、月18万円のマンション暮らしでしたから、毎月赤字。さすがに3年目に月8万円の1Kマンションに引っ越しちゃいました。そもそも「東京に来れば、すぐに売れる」って、根拠のない自信を持ってたのが間違いのもとだったんです。
生活費の足りない分は、持ってたブランド物のバッグやアクセサリーを売って補填して、必死でした。
そんな時、三宅裕司さん、ヒデ(中山秀征)さんが司会の「THE夜もヒッパレ」(日本テレビ系)の出演者に飲み物を作りつつ、ちょっぴり映るバニーガールに選ばれたんです。最初、ヒデさんは私を女の子と思い込んでたみたい。
ところが、ニューハーフだってわかったら、私のキャラクターを面白がって、「(本名の)ケンジ、ケンジ」って、パーティーや打ち上げの席に呼んでくれるようになったんです。
おまけに草野球チーム「ジェットキッズ」にも入れてくれて。もらった背番号が「1/2」(ハーフ)! そうやって行く先々で、芸能関係者やテレビ局の方々に紹介してくれました。ずっとお世話になってる和田アキ子さんや志村けんさんも、もとをたどればヒデさんコネクション。それが今に至るお仕事につながっているから、ホント、ありがたいです。ちなみに、飲食代はヒデさんの全額負担で~す。