整形疑惑もNGなし 菜々緒「サイレーン」で極まった悪女ぶり
話はそれるが、今回スポーツクラブのロッカールームシーンが何度か出てきたが、これはうまく考えたなと感心。ロッカールームなので、着替え中の女性がいても不自然ではないから。その昔の「時間ですよ」の銭湯の脱衣場のような効果がある。あの頃は裸の女性が普通に映っていたが、当世、下着姿だけでも「ありがたやありがたや」ではないか。
一部で整形疑惑報道があった菜々緒だが、整形NGなしで、整形美女役を演じ、「私も整形しているので」などというセリフを堂々と言うなど、肝が据わっている。このところ、悪女づいているが、このドラマは彼女の代表作になるに違いない。
主演の2人も頑張っているのだが、いかんせん地味。菜々緒の引き立て役でしかない。
ほかに特筆すべきはジャニーズの北山宏光。背が低いことをからかわれ、「チビデカ」と呼ばれているが、ドラマの中とはいえ、ジャニーズのタレントをチビネタでイジれる日が来ようとは。これは朗報だ。こんなふうにジャニーズは3番手あたりで使うのがベスト。そこから場数を踏んで、実力をつけ、世間も認めたところでメーンを張らせるなら、誰も文句は言うまい。それはエグザイルも同様だ。
菜々緒のはじけっぷりを見るだけでも、このドラマ、見る価値あり。
(コラムニスト/桧山珠美)