下戸が結婚をきっかけに 渡辺裕之さん語る「お酒と原日出子」
この店にはレアなウイスキーがある。僕が好きなサントリーの白州や山崎、響の17年、30年とかね。CMのウイスキーは氷を入れて音がしておいしそうに見えますよね。でも水割りやロックなんて悲しくなる。僕は“ツーフィンガー”のストレート。
西部劇ではショットグラスでグッと飲むじゃないですか。あれをやっているうちに、もったいないなと思うようになり、チビリチビリやるようになったんです。バーボンもいいけど、ウイスキーの方がペロッと入りますね。
飲むと朗らかになります。いや、ニタニタするかな(笑い)。たまに1人で飲む。僕はストイックな性格で、朝起きて仕事から帰って寝るまで緊張しっぱなし。パソコンのメールの整理、トレーニング、ゴルフの練習etc、やることはすべてやったと徹底的に確認してから、6畳の僕の部屋の一角にある机、畳1畳くらいのスペースでね。
机の上、本棚にはパソコン、本、台本、名刺とかがワッとあってその隙間にグラスを置く。ジャズを聴きながら、リクライニングの椅子でくつろぐ。そのときの一口一口が、もつれた神経の糸をほぐしてくれる。