「週刊文春」から“Woman”発売 女性編集長はどんな人?
「まず考えたのは女性版だからといって『女性を応援しましょう、エイエイオー!』みたいに声高に打ち出すような路線にはしないということ。私自身、いまの女性活用をうたう世の中の流れに少なからず欺瞞を感じているのですが、小誌の女性読者も社会を達観したクールな目線を持っている方が多いのではないかなあと。彼女たちはきっと、モテや美容やファッションだけではない情報が欲しいけれど、いまいちピンとくるものがない。あらゆる雑誌を遍歴してたどり着いたのが週刊文春ではないかと。今回の増刊号は自分たち目線で作られた雑誌として楽しんでもらえるのではと自負しています」
99年4月の新卒入社時の配属先は「月刊文芸春秋」。昨年7月から週刊文春で特集班のデスクを務めているが、社歴17年のうち、最も在籍期間が長いのは女性誌「CREA」。若手時代に週刊文春の記者も経験したが、いわゆる週刊誌畑ではない。「私は編集部の中で異質であり、日頃から違った視点が求められているのだろうと思っています」。14年前にデキちゃった婚した夫は、今年10月、講談社「週刊現代」編集長に就任。“競合他誌”の編集者同士の夫婦ゆえの悩みもあるようだ。