“天然”瀬川瑛子を「芸域広げる」と盛り立てた恩人の激励

公開日: 更新日:

 そして19歳だった67年4月、先生が作曲された「恋の影法師」でデビュー。でも、なかなか芽が出なかった。ずっと思い悩みましたね。そんな時にいただいたのが、先生が手がけた「長崎の夜はむらさき」。リリースは70年3月でした。

 この作品はおかげさまで50万枚を超す大ヒット。先生がくじけそうになる私を励まし続けてくださったからこそ得られた名曲です。「やっと私にもチャンスが巡ってきた」。そう思うことができて前向きに考えられるようになりましたね。もし、この曲がなかったら「矢切の渡し」にも「命くれない」にもたどり着けなかったかもしれない。それだけ私の歌手人生にとっては大きな一里塚でした。

■「そのギャップが芸域を広げる」と励まされた

 もちろんヒット曲に恵まれながらも、山もあれば谷もありました。例えば、私が歌謡番組ではなく、バラエティー番組にたびたび出演した時は賛否両論。歌手のくせにと非難されたものです。

 でも、新井先生は一貫して「歌う時は二枚目。でも、バラエティーに出たら“純天然”。そのギャップが瀬川瑛子の芸域を広げるんだよ」とおっしゃって、逆に励ましてくださいました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動