中村芝翫の襲名披露興行 不倫スキャンダルで“満席”の皮肉
歌舞伎俳優の中村橋之助改め8代目中村芝翫(51)と、その3人の息子の襲名披露興行「芸術祭十月大歌舞伎」が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた。
橋之助といえば先月の「週刊文春」で京都・先斗町の30代芸妓との不倫を報じられ、14日に謝罪会見。その2日後には妻で女優の三田寛子(50)が報道陣に対応した姿がテレビのワイドショーなどで大きく取り上げられた。
「実は襲名披露興行のチケットの売れ行きは芳しくなかった。ところが、直前のスキャンダルに加えて三田が報道陣に対応した際に襲名をPRした甲斐もあってかチケットが売れ、初日公演は昼の部・夜の部ともに満席でした。三田の対応がマズければ世間の反感も買ってしまい、興行への影響も避けられなかったはずです(演劇担当記者)
三田の内助が成駒屋を救った形だが、口上では尾上菊五郎が「新芝翫さん、今までのようにキョロキョロとしているわけにはいきません」と不倫ネタをいじる一幕も。先斗町の芸妓と不倫がバレて大目玉を食った芝翫だが、この日の桟敷席には新橋の芸者衆がズラリと並んで「総見」。芝翫にとっては“針のむしろ”だったかもしれない。
妻の三田は歌舞伎座のロビーや楽屋で贔屓筋や関係者にかいがいしく対応し、ますます評判がアップ。新芝翫は手痛いスキャンダルが結果的に“芸と家庭の肥やし”になった。