格闘家転身が話題に 元プロ野球選手・古木克明さんは今
「同世代に松坂っていうすごいヤツがいましたからね。ボクは一番稼いでいた時期でも年収2800万円くらい。六本木で豪遊できる額ではないですけど、ベンツやPTクルーザーに乗ったりしてちょっと勘違いしていた時期はありました」
格闘家生活を経て、11年に「もう一回野球をやってみよう」とトライアウトに挑戦。そんな古木さんを支える姿がテレビ特番で印象的だったモデルで妻の池端忍さん(33)とは12年に離婚した。
その後はハワイの独立リーグ参戦、さらには大学院進学、そして事業家へのチャレンジ。そんな紆余曲折の末にたどり着いたのが、今の野球教室だった。
「きっと、人と違ったことをやりたいというのが強いんですね。それが全ての原動力になっています。ボクの場合、それを表現しすぎている感もありますが。ハハハ。でもまあ、遠回りもしたけど、格闘家としての経験があったから、笑ってハワイで選手人生を終えられた。自暴自棄になって自殺を考えたこともあるけど、思いとどまることができたのは、格闘家をやって“死の恐怖”を知っていたからです。おかげで今は素直な気持ちで野球と向き合えています」
海までバイクで10分の場所に愛犬のダックスフントと暮らす。愛車は、知り合いからもらったホンダのオデッセイだ。
(取材・文 箕浦恵理)