元メンバーが事務所提訴 「地下アイドル」搾取の悪質手口
「まず、契約といっても、給料制ではなく、ほとんどがライブの集客、チケット売り上げ、物販売り上げに応じた歩合報酬の業務委託契約です。業務委託に労基法は関係ないのを知った上で、長時間拘束している。そういう環境で、このところ増えているのが、芸能活動と引き換えに負債を負わされるケースです。タレントにプロモーション費、インターネット放送の番組枠の経費、さらに制作費といった名目で金銭を請求していくのです。数十万円から200万円程度ですが、それらを若い女性に用意させるのが難しい場合、消費者金融を複数まわらせたりする。また、ケータイの決済機能でAmazonなどのカードを購入させたり、クレジットカードで新幹線の回数券などを購入させたりして、金券ショップで現金にさせて払わせたりするんです」(野島氏)
被害に遭っているのは、明日のスターを夢見る少女たち。今回の原告の少女は「デビューできるのがうれしくて契約をしてしまったが、今はどうにかこの現状を変えたい」と話していたが、少女の夢を食い物にするヤカラがいる限り、残酷物語は続く。