偏向番組「ニュース女子」 BPO人権委も“人権侵害”と認定
50ページにもわたる分厚い意見書は、改めて、デリケートな案件であることを物語っていた。
BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会は8日、沖縄県の基地反対運動を扱った東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の情報バラエティー「ニュース女子」(17年1月2日、9日放送回)について、番組が名前を挙げた人権団体「のりこえねっと」の辛淑玉共同代表に対する名誉毀損の人権侵害アリと認定。同委員会で最も重い「勧告」のジャッジを下した。
「ニュース女子」の同放送回は昨年12月、BPOの放送倫理検証委員会からも「重大な放送倫理違反があった」とお灸を据えられていた。同じ番組が複数のBPO案件になったのは、出家詐欺を取り上げたクローズアップ現代(14年5月14日放送)以来2度目。
人権委が行ったヒアリングには、MXの考査担当や番組責任者、弁護士らは出席したが、制作会社の「DHCテレビジョン」は欠席したという。MXは今月末での番組打ち切りを発表しており、4月以降はネット配信限定となる。