貧乏なのに浪費する父 河邑ミクが語る“5万円雑巾”の思い出
今年「R―1ぐらんぷり」決勝に登場し、女のひとりコントネタが話題の新星女芸人・河邑ミクさん(23)。おっとりした話しぶりで浪費癖の父と家庭の貧乏について語ってくれた……。
今も大阪の実家暮らしなのですが、実家が貧乏といいますか、ずっとお金がないんです。母も働いて共働きなのに。なぜかというと、昔から父がムダにオシャレで服にすごいお金を使うから。それも、ブランド物の高い服。プロパンガスを運ぶ会社の社員なのに、仕事中の作業着以外はブランドの服着てます。美的意識が高く、ネイルをしていたこともある。
弟が生まれるまでは家賃3万~4万円のアパートに住み、10畳ないくらいの部屋を半分に割って3人で使ってました。お金がないから、子供の頃の遊びは白い紙に丸をいっぱい書いてツイスターゲームしたり、食事はもやし炒めばかり。カップラーメンをわざと長く待って麺をのばして食べるとか。シャワーはないのでゾウさんのジョーロを使わされて、私はずっとバスグッズだと信じてました。
でも、この生活が当たり前だったので、貧乏な家庭とは思ったことがなく、前向きでクリエーティブな家庭だとずっと思っています。ただ、父は高い服を買い続けるのが止まらない。その時々のトレンドを取り入れたりする。それですぐ飽きちゃうから、ほとんど着ないで雑巾になっちゃう服もある。5万円の雑巾です。お母さんは父の服買いを許してないけど、父は物欲が止まらない。ストレス発散のためというより単にアホなんでしょうね。