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小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

TBS「ビビット」真矢ミキの短かく的確な質問が印象に残る

公開日: 更新日:

診断結果は…【良】

 富山市の交番で警察官が刺されて、拳銃を奪われ、100メートルほど離れた小学校で警備員が撃たれて死亡した事件。TBS系「ビビット」は先月27、28日の放送で地元の系列局のカメラマンが撮影した犯人の身柄確保の瞬間や、独自入手したドライブレコーダーの映像から21歳の元自衛官の足取りを追った。拳銃には5発の弾が入っていたが、1発目で警官を撃ち、2、3発目は小学校の向かい側から立て膝をついて撃ち、4発目を警備員の頭に向けた。その中で国分太一とともにMCを務める真矢ミキが発した短めの的確な質問が印象に残った。

 真矢が犯罪ジャーナリストの小川泰平に質問したのは2点。「(犯人がノックした)交番の裏口は通常どんな使い方をしているのか」(27日)と「(学校や近隣住民らの)みなさんに(情報が)どう伝わるか」(28日)だった。両方とも誰でも気づきそうだが、事件の衝撃度から見落としがち。小川は「夫に暴力をふるわれている女性などは表から入りにくい。裏から入ることがある」「拳銃音は学校や近隣にも届いているはずなのに『拳銃を持った犯人(が逃走中)』との伝え方はしていない。教職員たちはサスマタを持って備えていたというが、(弾が1発残っており)情報伝達に課題が残る」と具体的かつ分かりやすく解説。真矢の単刀直入な聞き方が引き出したといえよう。

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