カンヌ受賞の是枝氏 次回作が“オールフランス”体制の理由
第71回カンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督(56)の新作が、母と娘の確執を描く日仏合作映画「ラ・ヴェリテ(仮)」(2019年公開予定)に決定した。
同作は是枝監督が15年ほど前に書いた脚本を下敷きにし、フランスを舞台に書き直されたもの。映画界のスター女優である母親と、母親の才能に嫉妬し女優にならなかった娘の物語で、主演は仏の大女優カトリーヌ・ドヌーブ(74)。娘役はジュリエット・ビノシュ(54)。娘の夫をイーサン・ホーク(47)が演じるほか、リュディビーヌ・サニエ(39)らそうそうたる映画スターが顔を揃えている。
10月からフランスで2カ月間の撮影を予定。現在、現地でロケハンなど準備を進めているというが、中身はバリバリのフランス映画になりそうだという。
■リリー、樹木ら“是枝組”は不参加
「世界的巨匠になった是枝監督だけに、リリー・フランキー、樹木希林ら“是枝組”の常連を起用した次回作が期待されていました。ところが、フタを開けてみると、ドヌーブ、ビノシュ、サニエら仏の一流女優を集め、スタッフもほとんど現地のスタッフだといいます」(映画関係者)