ビール3杯が限界 尾身美詞さん「安上がりな女と言われる」
みなさんが優しく接してくださるので、「実は私、『この世界の片隅に』の吹き替えをやっていまして……」と話したら、話が盛り上がって、「じゃあ次に行こう」と屋台に連れてってもらって。お芝居で自分が演じる被爆少女の話をしたら、偶然被爆2世だという方がいらして、夜中すぎまでいろんな話をしてくれました。お酒って、人と人の出会いをつくってくれるんですよね。今、呉は水害で大変なことになっていますが、早く復旧することを祈っています。
私は結構料理もやるんです。芝居の息抜きが料理。帰宅した後、夜中に台所で無心で野菜を刻んでいます。赤ワインや白ワインが余ると、それを使ってサングリアをつくったり。本当はもっと飲めるようになりたいんですけどね。飲み過ぎて意識を失う体験を一度でいいからしてみたい。そして誰かに介抱されるという……。お芝居なら安直な展開ですよね、ハハハ。
◆On7公演「その頬、熱線に焼かれ」(作=古川健、演出=日澤雄介)は、広島で被爆し顔や体にケロイドを負った「原爆乙女」たちが被爆から10年後、治療のためにアメリカに渡った事実を基にした物語。戦争の犠牲者である少女たちの苦悩と勇気を描く。出演=尾身美詞、安藤瞳、小暮智美、渋谷はるか、保亜美、下池沙知、吉田久美。7月27日=亀戸文化センター・カメリアホール。8月9~12日=東京芸術劇場・シアターウエスト。