「判決、ふたつの希望」 言葉の暴力と肉体的暴力への結論
問われている一つのテーマが言葉の暴力である。これは、レバノンだけの話ではない。日本でいえば、ヘイトスピーチ、最近目立つパワハラ、セクハラ行為にまでつながる重要な社会問題だ。言葉の暴力と肉体的な暴力。映画が出した結論に、筆者はハタと膝を打った。
レバノンの現実は、映画とは全く違った理不尽さで覆われていることだろう。
だが、映画はギリギリの節度をもって「希望」を見いだすのだ。ここに感動するのである。