続くのは小栗旬? 真田広之が切り開いたハリウッドへの道
子役出身の真田は千葉真一に師事。アクションスターとして本格的に活動。時代劇を中心に活躍した。
「麻雀放浪記」「たそがれ清兵衛」など昭和を代表する映画に主演して大きく飛躍したが、真田はそれに満足することなくさらに上を目指した。野球選手が大リーガーを目指すように真田は「日本人が当たり前のようにハリウッド作品に出演できる時代を築きたい思いで飛び込んだ」とロスに進出。03年公開の映画「ラストサムライ」でトム・クルーズ(56)、渡辺謙(59)と共演。「真田の演技がカッコ良過ぎてトムが負けてしまうと、真田のシーンを多少カットした」という逸話を残す存在感を示した。過去、何人かの役者が米国に渡ったが、志半ばで帰国している。真田はロスを拠点にすでに18年。日米での活躍が受章の決め手になった。
野球の世界では野茂英雄氏(50)が先駆者となり後輩が続いた。役者の世界では渡辺に続き真田が先駆者となり、後輩役者にいい刺激を与えている。続く者が出るのは野球も演劇も変わらないだろう。その最先端にいるのが小栗旬(35)といわれる。「来年、家族でロスに移る」との報道が一部で出ているが、「ない話ではない」という声も聞く。