「アウト&アウト」は骨太の映画と胸を張れる自信作です
ドラマ、映画、CMとこの人を見ない日はないほどの売れっ子、遠藤憲一さんの新作映画が11月16日に公開された!!
◇ ◇ ◇
今度の映画は「アウト&アウト」っていうんです。監督のきうちかずひろさんが自身の原作小説を自ら映画化した作品です。僕は元ヤクザの探偵で、自分の娘のように育てている少女とともに事件に巻き込まれていくって映画です。
きうち監督とは初めてです。「BE―BOP―HIGHSCHOOL」という漫画の作者であり、映画も撮ったりする多才な人だという予備知識しかありませんでした。衣装合わせが初対面だったんですが、その時、「語尾とか多少変えてもいいですか」と聞いたら、最初は「ハイハイ、いいですよ」って言われて、撮影が始まったんですが、3日目に監督に外に呼び出されて、「もうアイデア出すのやめてくれ。やりたいことやっていたらキリがない。時間も予算もないんだから」と言われちゃって(笑い)。僕は思いついたら「こういうのどうですか」って言っちゃう方なんですよ。
監督の言い方も自信みたいなものを感じたので、もうすべてお任せすることにしました。自分で原作もして、演出もする方ってすごい自信とこだわりがあるんですね。監督からは「あまり動かないで、どーんとしておいてくれ。周りを動かすから」と言われました。主人公の矢能って男は原作の小説を読んでも動かない。正直、そういうの初めてだったんで、試写を見るまで不安でした。どーんとしているのはいいけど、それを貫き通したら観客が飽きちゃうんじゃないかと。