ドロドロで話題…「あな渡」と「黄昏流星群」の決定的違い
11月10日にスタートしたテレビ朝日のドラマ「あなたには渡さない」(土曜夜11時15分)が反響を呼んでいる。
テレ朝のHPによれば、「40代の男女が繰り広げる激しく濃厚なラブ・サスペンス」。これが放送開始以来、「昭和の昼ドラっぽい」「ドロドロが濃すぎてハマる」などなど、ネット上を賑わせているのだ。
「ヒロインは木村佳乃。夫役に萩原聖人、その愛人役に水野美紀。ヒロインに思いを寄せる幼なじみを田中哲司。この4人が繰り広げる愛憎劇です。さらに古参の仲居役で荻野目慶子、ヒロインの義父の元愛人役に萬田久子と、女優陣は文字通り“濃厚”そのものです」(テレビ誌記者)
原作は連城三紀彦の小説「隠れ菊」。1996年には「ゆずれない夜」のタイトルで関西テレビ(現カンテレ)が制作、フジテレビ系で放送された。この時のヒロインは賀来千香子、愛人が工藤静香。2016年には原題の「隠れ菊」のままヒロインは観月ありさ、愛人が緒川たまきでNHK・BSプレミアムにて放送されている。
「男女の“業”を描いた連城作品は、80年代から90年代に全盛だった2時間サスペンス枠でもよくドラマ化されてきました。今回の『あな渡』は、そんな連城作品の世界を“昭和の昼ドラ”チックにデフォルメしています。かつての“大映ドラマ”を思わせる癖の強いナレーションや、強引な展開、細かいツッコミどころも満載で、録画や配信で視聴する層には独特のウケ方をしているようですね」(テレビコラムニストの亀井徳明氏)