放送後のネット上のリアクションは、フジの「黄昏流星群」(木曜夜10時)に近いが、この2作品には「決定的な違いがあります」と亀井氏はこう言う。
「ドラマをオンタイムで見る視聴者層に合わせて大真面目に50代の恋愛を扱った『黄昏』に対し、『あな渡』は大胆なデフォルメでツッコまれたり、笑われることも想定しながら作っている感じがします。だからネット民からは肯定的な意見が多い」
今年はセクハラ・パワハラ報道がワイドショーを賑わせ、評論家やコメンテーターの多くが、これらを「昭和的価値観の悪い部分の名残」と言う。その一方で、ドラマという虚構の世界で“昭和テイスト”がウケているとは、皮肉なものだ。