カリスマ芸能プロ経営者が率いるバーニングプロダクション
商店街はスーパーなどの出現で個人商店は軒並み閉店。「シャッター通り」が当たり前の光景だが、芸能界は個人商店のような事務所が根強く残っている。自社ビルは持たず、所属タレントも少なく、仕事の幅も広げない。それでも老舗らしい伝統の力を保持する。
象徴的な事務所が「バーニングプロダクション」。演歌事務所でマネジャーとして実績を積み上げた周防郁雄氏(78)が1971年に創業した。
現在、所属するのは郷ひろみを筆頭に内田有紀、藤あや子ら歌手・俳優を中心に10人程度と少数精鋭。各ジャンル、若手からベテランまで抱える大手と比べると見劣りするが、中身はなんら遜色ない。バーニングは関連会社や企業グループを数多く持ち、社長個人が役員を務める会社もあり、一大グループを形成。大手と肩を並べる芸能界の一大ブランドとして知られる。
「自身の会社を大きくしないのは、マネジャー時代に学んだことからでしょう。自身の会社は広げないが、有能なマネジャーやタレントを暖簾分けの形で独立させて傘下に収め、バーニングを頂点とするピラミッド型のグループを確立した」(芸能関係者)