著者のコラム一覧
青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

南果歩から渡辺謙の“恨み節”は一度も聞いたことがない

公開日: 更新日:

 この間、あるときは仕事先のホテルで、または豪邸で、南を直撃取材した。南のお母さんは南とうり二つで、ご高齢とは思えない若々しさを保っておられる。それで南と間違え、何度も声を掛けてしまった。

「娘に聞いてください」

 そうおっしゃられて、「すみません」と頭を下げる。そんなこちらの不勉強にもかかわらず、南は取材に応じてくれるときはこちらと目をそらすことなく、質問内容をよく聞いて理解した上で返答してくれた。あるときは庭いじりが終わって、買い物に出かけた後で話してくれた。

 そこに芯の強さというようなものが感じられた。今、目の前で起きてしまったことは自分のありようの結果だと潔く受け止めて、誰かのせいにしたりしない。渡辺謙とのことも、恨み節や悪口を聞いたことは一度もない。乳がんとのダブルパンチで、泣き崩れて、普通ならどうにかなってしまってもおかしくないような場面だったろうが、そういうところは一切見せず、気丈に振る舞ってきたし、今もそれは変わらない。まだ50代。新しい時代にもう一花咲かせてくれそうだ。 

(聞き手=長昭彦/日刊ゲンダイ)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」