著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

誰も気づかぬ合唱パートに似た 安住紳一郎は狂気のマニア

公開日: 更新日:

「合唱が好きすぎて、局の壁を越えました」(安住紳一郎/NHK・Eテレ「沼にハマってきいてみた」7月8日放送)

 NHK・Eテレに登場したTBSアナウンサーの安住紳一郎(45)。彼が開口一番発した言葉を今週は取り上げたい。

 安住は約11年前、テレビで「NHK全国学校音楽コンクール」、通称「Nコン」の中継を見て、号泣。どっぷりと合唱の“沼”にハマった。その魅力のひとつは「脇役の美学」だと言う。

 主旋律のメロディーとは違う、アルトなどのパートを歌う“縁の下の力持ち”的な脇役の存在によって合唱は成り立っている。時には10パートもの細かいパート分けがされている場合もある。それらがハモった一体感は得難いものだという。

 思えば、アナウンサーはテレビ番組における“縁の下の力持ち”。彼が合唱に魅入られるのは必然だっただろう。

 そんな安住の狂気的ともいえるマニアックなこだわりを番組化したのが、7月6日に放送された「安住紳一郎と2019年上半期のTBS」(TBS)だ。ここで安住は、自らが司会した、とある生放送のエンディングの収め方を「この番組自体はさほど成功した番組ではないんですけど、エンディングだけはすごく上手にできた」と自画自賛しつつ詳細に解説。さらに「12分くらいかかるんだけど」などと前置きしつつ、新元号令和」のアクセント問題について喜々として語りだした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動