今やワイドショーの命運握る 天気キャスターはなぜ人気?
この3人に依田司(テレビ朝日系「グッド!モーニング」)を加えて天気四天王というのだが、このクラスになると講演依頼も多く、年収は2000万円前後とみられる。
気象情報では、お天気キャスターのほかに、台風が接近すると、海岸や駅頭でヘルメットをかぶって、「吹き飛ばされそうです」「雨粒が当たって顔が痛いです」と叫ぶ現場リポーターも登場する。「わざとらしい」と評判はよろしくないのだが、スタジオでは風や雨の強さを数字でしか伝えられないから、リポーターが“リアル感”を演出するのだ。
そのリポートにも、名人芸があるという。たいして雨風が強くなくても、阿部祐二(日テレ系「スッキリ」)はしゃがみ込んでみせたり、わざわざすっぴん顔をびしょびしょにして出る女子アナもいる。近ごろは、気象庁が「直ちに命を守る行動をとってください」と呼びかけているときにウロウロするなとの批判が強く、NHKは「安全な屋内からお伝えしています」と変わった。
これからの台風シーズン、テレビ各局のお天気コーナーや現場リポートに注目。
(コラムニスト・海原かみな)