川崎麻世さん 故・ジャニー喜多川さんがくれた希望の一言

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1歳で生き別れた父と30年ぶりに再会

 カイヤさんとの結婚はその数年後の90年。30歳前後、夫婦関係などで悩み、友人の誘いで教会でお祈りをしていると、天から降りてきたかのように「お父さんに会いなさい」という不思議な声が聞こえてきたという。そして導かれるように記憶にもない父親に会おうと決意。どうにかツテを頼りに捜し当て、再婚していたことや重病を患い、話すこともできない状態と知る。再会を果たしたのは94年。

「役者のイメージしかなかったのですが、会うなりすぐに父親とわかりました。これがその時に撮った写真です」

 声にならないが、涙を流して麻世さんとの再会を喜んでくれた。麻世さんが家族の絆を感じた瞬間でもあった。

「亡くなるまでずっと僕に会いたがっていたと聞きました。僕もその時に子供に会えなくなるのはイヤだと思った。父親みたいになるのは悲しいですよ。もっと頑張らなきゃと思いましたね」

 ジャニーさんの死、再会した父の死。“2人の父”の忘れられない思い出だ。

 (取材・文=浦上優)

◇9月20~22日、特攻隊がテーマの朗読劇「遠き夏の日」開催。ヒロインは円谷優希(中目黒・キンケロ・シアター、チケット申し込み=テンダープロ/info@tenderpro.net、チケットぴあ℡0570・02・9999) 

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