正月SPドラマを日刊ゲンダイが採点 1位は「最後のオンナ」
民放各局が放送した新春SPドラマの評判がいい。そこで本紙独自のランキングを。
視聴率は4日、5日に放送された木村拓哉主演「教場」(フジテレビ系)の第1夜15・3%、第2夜15・0%、綾瀬はるかの「義母と娘のブルース2020年謹賀新年スペシャル」(TBS系)も16・0%を獲得した。定番の「相棒シーズン18 元日スペシャル」(テレビ朝日系)が16・7%と、いずれも高視聴率になった。
独断で選ぶベスト3はテレビ東京系「最後のオンナ」、「教場」、TBS系「あしたの家族」。
「『最後のオンナ』は藤山直美主演で、岸部一徳、深津絵里、香川照之と達者な役者の自在な演技に引き込まれました。しかも、家族ドラマなので最後までハートウオームな話かと思ったら、最後の最後で藤山演じる詐欺師に、岸部らがまんまと騙されるという話。大どんでん返し! やられたという感じでした」(ドラマウオッチャー)
「教場」もキムタクが警察学校の教官を演じたのだが、生徒にプレッシャーをかけて追い込む指導法は「パワハラ」そのもの。キムタク主演ならパワハラもOKというのは解せなかったが、テレビ局のご都合主義は減点材料。石井ふく子プロデュースの「あしたの家族」は、懐かしい昭和のホームドラマといった感じ。
「お正月にこういう家族のドラマがひとつくらいあってもいいのでは。母親役の松坂慶子は日本のおかあさんの象徴のような存在で、見ているだけで安心できた」(前出のドラマウオッチャー)
奇をてらった連ドラより楽しめた。