撮影中止続く「エール」と「麒麟がくる」ストック何話分?
その後の展開は、戦中は軍歌や戦時歌謡の依頼に悩んだが、戦後に一気に国民的作曲家として花開き、1964年の東京オリンピックの入場マーチでレジェンドになる流れだ。ドラマとしては、これから収録する部分がメインなのに、それがまったく撮れていない。
「麒麟がくる」は25話前後、7月5日放送くらいまで収録は終わっている。前半のクライマックスの「桶狭間の戦い」は6月末の放送予定で、どうやらこれは間に合った。そのあと織田勢は戦に次ぐ戦になるが、それらの合戦シーンの撮影がまったく済んでいない。色彩鮮やかな鎧兜の武将や足軽たちの派手な合戦シーンを、4K映像で見せるというのがこの大河ドラマの目玉のひとつだが、それが危うくなっている。
「緊急事態宣言の1カ月延長が限界でしょうね。それ以上、収録がストップするようなら、放送をいったん止めて、収録ができるようになってから短縮版で再スタートということも考えられます」(NHK関係者)
外出自粛で「エール」も「麒麟がくる」も視聴状況がいい。俳優も制作スタッフも早く撮りたいだろうなあ。
(コラムニスト・海原かみな)