星野源「MIU404」での変幻自在 “平匡さん”から演技ガラリ
芸能ライターのエリザベス松本氏は「最近のドラマながら、珍しく繰り返し再放送されている『逃げ恥』。何回見ても夢中になってしまうというファンが多い名作です。それもあって、星野さんは『逃げ恥』で演じた“平匡さん”のイメージがいまだにあまりにも強い。今回はかけ離れたアクティブな刑事役ということで、視聴者がすんなり受け入れられるかどうか少し心配だったのですが……どうやら杞憂に終わったようです」。
星野の高い演技力を改めて知った思いだと、エリザベス松本氏はこう続ける。
「ナイーブで奥手な平匡さんの面影は、『MIU』ではいい意味でまったくなかった。自分も他人も信用しないが、観察眼と社交力にたけた理性的な刑事“志摩”そのものでしたね。役者さんですから、変幻自在なのは当たり前なのですが、『いだてん』での“マダムキラー平沢”役とも、やはりまったく違う。改めて無限の可能性のある役者さんだなとしみじみ」
あまりにも“ハマり役”と巡り合ってしまうと、そのイメージが強くなり、なかなかそこから脱却できない俳優もいる。だが、星野に限ってはそんな心配は必要なさそうだ。
理性的だが、何か心に抱えていそうな刑事を今後、星野がどう見せてくれるのか。綾野相手に、どんな演技上での火花を散らすのか。見逃せない1本となりそうだ。