「カネ恋ロス」で過熱 三浦春馬さんの軌跡を辿る聖地巡礼
実は「カネ恋」のオンエア開始直後から、ファンの間では密かに“聖地巡礼”とも呼べる動きが始まっている。これはドラマのロケ地を訪れ、三浦さんの出演シーンを回想しながら彼が生きた痕跡を辿り、少しでも記憶に焼き付けておこうという主旨のものだ。今後、コロナ禍が落ち着けば“巡礼”に行く人がますます増えるだろう。
■稲村ケ崎公園、甘夏民家…
場所は江ノ電の「極楽寺駅」を筆頭に、湘南の海が美しく広がる「稲村ケ崎公園」、さらには鎌倉市長谷にある「甘夏民家」などだ。
また、「カネ恋」をオンエアしたTBSには、編集段階でカットされた三浦さんの未公開映像の放送を希望する声や、新たなシーンを入れた総集編を望む声が数多く寄せられているとも聞く。「カネ恋ロス」「三浦春馬さんロス」に悶え苦しむファンの悲痛な思いが伝わってくる。
「カネ恋」を最後に、地上波から完全に姿を消した形になる三浦さんだが、今後は3本の映画公開が決定している。ひとつは、三浦さんが五代友厚役を演じる「天外者」(12月11日公開予定)。そして、「踊る大捜査線」シリーズでお馴染みの本広克行監督が演出する「ブレイブー群青戦記ー」と、NHK総合で今年8月に放送されて好評だった「太陽の子」の劇場版だ。
この3本の作品では、「カネ恋」で見せたコミカルな役柄とは全く違った三浦さんの側面を見られるはずだ。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)