「阪神・淡路大震災」前日まで芦屋で芸能の取材をしていた
1995年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が起きた。東京の自宅でテレビを見ていて背筋が凍るようだった。
実は前日まで大阪にいた。芸能の取材で14日から大阪に入り、15日の夕方に芦屋に入った。芦屋には何度か取材で来ているが、その日は翌日の取材に備え、芦屋に泊まることになった。地方取材の息抜きになるのが現地の名物料理と宿。初の芦屋泊は巨人軍が遠征で定宿にしているホテルに泊まった。
高級住宅街で名高い芦屋。夜ともなると人通りも少なくお店も点在している程度。ビルの半地下にあったおでん屋に入った。カウンターのスタッフと雑談するのも取材の一環。目的だった男性アイドルの話は聞けなかったが、「たまに巨人の選手は来ますよ」ぐらいの話は聞けた。
翌日、再び芦屋界隈で取材。成果は芳しくない。締め切りは翌日。もう1泊するか諦めて夜のうちに東京に戻るか、悩んだ末に結局、夜7時ごろの新幹線で帰京した。
もし芦屋に残っていたら、いったいどうなっていたのだろうか――。