YOASOBIは紅白出場濃厚「夜に駆ける」は死への渇望を昇華
今年の紅白候補ナンバーワンという呼び声も高い「YOASOBI」という音楽ユニットをご存知だろうか? 作詞・作曲・編曲を手掛けるコンポーザーのAyaseとボーカリストのikuraによるクリエイターユニット。昨年11月にデビュー曲「夜に駆ける」を発表し、20年に入ってからネットを中心に話題となり、YouTubeに公開された同曲のミュージックビデオは再生回数1億回を突破(10月29日現在)した。
■ありそうでなかったコンセプト
YOASOBIは「小説を音楽にするユニット」という、ありそうでなかったコンセプトを元に生まれた音楽ユニット。ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する小説・イラスト投稿サイト「monogatary.com」で行なわれたコンテスト「モノコン2019」で大賞に選ばれた小説「タナトスの誘惑」を楽曲化するユニットとして結成された。
「タナトスの誘惑」は、死への渇望に取り憑かれている彼女と、その彼女に恋をし、それを止めようとする僕の物語。しかしその僕も次第に、彼女の求める愛に応えようとし、最終的には二人で「夜に死へと駆け出す」というセンセーショナルな内容となっている。