テレ朝が果敢に挑む「放送開始15分フライング」狙いと効果

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 火曜の「林修の今でしょ!講座」は10%台の安定した視聴率を保っているが、他局にスペシャル番組をぶつけられると逆転されてしまう。7時30分からは、NHKの「サラメシ」に負けたりもするのだ。

 制作現場からは「番組が拡大した分だけ仕事が大変になった」という声も聞こえてくるテレ朝の「6時45分スタート」だが、対抗したものかどうか、注視していた他局も「まだ急ぐこともないかな」ということになった。

「テレ朝はライバルを抜くというより、いまの番組の視聴率を1%でも上乗せしたいのでしょう。テレ朝は現在、プライム帯(午後7~11時)で世帯視聴率トップなんです。悲願の日テレの年間視聴率3冠(全日・ゴールデン・プライム)阻止が見えてきたのですが、今年の秋は『ドクターX~外科医・大門未知子~』という切り札がない。日テレに追いつかれないため、『未来をここから』を合言葉に、全番組の視聴率かさ上げを図っていて、15分フライングもそのひとつということです」(広告代理店担当営業マン)

 CMスポンサーが重視する個人視聴率では、テレ朝は全時間帯で2位なのだが、話題になるのはやはり世帯視聴率だ。ここで、それも視聴者が最も集中するプライム帯でトップになれば、広告営業にも弾みがつく。

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