今年のM-1不評で…和牛とミルクボーイが再評価されるワケ
「やはりM-1では、ボケとツッコミの軽妙な掛け合いという正統派の漫才を楽しみたいわけです。そういう意味で今年は、『見取り図』以外の2組は、ボケの動きに一方的にツッコむという“変化球”だった。それも新しい形の漫才なのかもしれませんが、多くの一般視聴者はついていけなかった、疑問を感じたんじゃないでしょうか」
確かに、ネット上には〈今年こそ『和牛』がいたらなあ〉〈改めて昨年の『ミルクボーイ』は面白かったなあ〉なんて声も少なくない。
「『和牛』も『ミルクボーイ』も、ボケとツッコミの妙で観客を笑わせる、まさに正統派の漫才。今年のM-1を見た視聴者から再評価されるのも分かります。今年はコロナ禍もあって、世間のムードは沈みがち。M-1の制作サイドにも勢いでも何でもいいから、とにかく視聴者を笑わせようという思惑があったのかもしれませんが、正直、今年のM-1で一番笑えたのは、オール巨人や松本人志ら審査員の掛け合いだったような気もします」(前出のエリザベス松本氏)
また「今年のM-1に去年の『かまいたち』が出ていたら、間違いなく優勝していたはず」(お笑い芸能プロ関係者)なんて指摘も。
果たして来年はどうなるか。