ついに「嵐」完結へ…21年間絶え間なく進化し続けた集大成
海外クリエイターと、米津玄師氏をはじめとする日本クリエイターの楽曲が収められている今作だからこそ、通して聞いてみることにより、気づいたことがあった。
5人の重なり合った声が、楽曲に合わせて表情をこんなにも変えるということだ。嵐のハーモニーの心地よさ、素晴らしさは知っていたつもりだったが、その魅力にはまだ先があったらしい。
嵐という個性は損なわず、しかし楽曲によって表情を変え、魅せ方を変えることができる。彼らの21年分の「姿勢」や「生き方」のようなものがその「ハーモニー」に顕著に表れており、耳だけでも「飽きさせない」嵐の底力も同時に感じることができた。
■愛と共にあった嵐の姿
大晦日のライブが活動休止前の最後のライブとなるが、ファンクラブ会員だけでなく、一般の人もチケットさえ購入すれば見ることのできるライブとなっている。
緊急事態宣言の際に、YouTubeにて公開された嵐のライブ映像が筆者にとって初めての「嵐ライブ体験」となったが、噂以上のホスピタリティとクオリティ、演出の数々に素直に驚いた。画面越しにもかかわらず、まるで夢の国に迷い込んだかのような気持ちになったことを今でもよく覚えている。