ユニット「成金」で切磋琢磨 師匠から仲間を大切にしろと
「入門した時に師匠から、『仲間を大切にしろ』と言われてました。だから、二つ目になって付き合いが遠のいた仲間と開く会はありがたかったです。一昨年に真打ちに昇進した柳亭小痴楽兄さんが頭で、昔昔亭A太郎、瀧川鯉八、桂伸衛門、三遊亭小笑、春風亭昇々、笑福亭羽光、僕、講談の神田伯山、春風亭柳若、春風亭昇也の11人で、僕は下から4番目です」
メンバーそれぞれに客が付いているが、成金の会に通っていた客も多い。
「芸歴の差はあっても会では平等で、トップバッターもトリも代わりばんこに務めてました。『あいつ、どんな噺をやってるんだろう』と、一緒に出てるやつの高座が気になって、よく舞台袖で聴いたもんです。他の連中もそうだったと思います。仲間だけどライバルだと」
連中との切磋琢磨が互いを成長させたのだろう。宮治以外の成金メンバーは現在、真打ちと二つ目が5人ずつなので、真打ち披露興行には全員が交互出演で花を添えている。
「協会としては、小痴楽兄さん、伯山、僕と1人真打ちが3年続いたので、一気にもり立てようという機運が高まってます」