カンニング竹山も“失言”炎上…芸能人コメンテーターの是非
■立ち位置が不明瞭な芸能人コメンテーター
かねてより、芸能人が番組コメンテーターを務めることについては疑問視する見方もあった。例えば、藤田ニコル(23)が数年前、いじめによって亡くなった女性中学生について「いじめた側の子たちが一生罪悪感を背負っていかなきゃいけなくなっちゃう。ネットで犯人探しとかあるんじゃないかなと、すごく心配です」と世間の認識とはズレたコメントし、批判が殺到したことがある。
人を死に追いやるほどいじめた側は、むしろ生涯罪悪感を背負っていくべきだと考えるのが一般的な感覚のはずだが、ニコルは10代からメディアに出続け、不特定多数に言葉の攻撃を受けてきた。だから「加害者に対するネットの攻撃」に着目し、つい加害者側への配慮を見せてしまったのだろう。
もちろん、タレントによる視聴者目線の素直なコメントが良い展開を生む場合もある。有識者との対比も出やすく、素朴な疑問をぶつけることにより、視聴者が知りたい情報が引き出されることことも多い。しかし、「視聴者目線で話している」という自負や気負いが一般的な認識との相違を生んでしまうこともあるだろう。