石原さとみ「恋ぷに」の楽しみ方 往年の月9と割り切るべし
今のところ恋愛もののトップにいる「恋はDeepに」も、石原や、相手役の綾野剛(39)を応援する声もあるが、〈ファンタジーすぎてついていけない〉〈SDGsの押し売りに見えちゃう〉と厳しい意見も多い。
局側が推す「恋ぷに」という略称にも、B級どころかD級感が漂う。
「綾野も来年40歳です。数字的に惨敗となれば、二度とラブコメには出ないかも。綾野の最後のラブコメという意味で貴重になるかもしれません」と制作会社スタッフは苦笑するが、前出の亀井氏は「恋ぷにの場合、初回から魚と普通に話している時点でファンタジー。だから割り切って細かいところは気にせず、往年の月9ばりのキラキラ感を素直に楽しむのがいいのでは」と語る。
5日放送の第4話、綾野の石原への“不意打ちキスシーン”は、放送直後に話題に。マスク社会の現実ではあり得ない展開に、ネット上には〈ドキドキした〉なんて声が躍った。
「その第4話の最後。石原さんが子供を助けて頭を地面に強打し、それを見た綾野さんが救急車を呼び、石原さんが救急車から逃げて……の場面でback numberの主題歌『怪盗』が流れ、そしてラストの石原さんの『私、人間じゃないの』のセリフからの次回予告。この独特のテンポ感が癖になる人もきっといるはずです」(亀井氏)
そもそも恋が遠い日の花火=ファンタジーになってしまった多くのオジサンには、制作者の意図とはまったく違う楽しみ方があるかもしれない。それがテレビだ。