「われわれが眞子さまを守らなければ」の世論はなぜ生まれたか
こんなことが起こるのも、その背景に、皇室の女性をアイドル化してきたことにあるといえる。
多くの国民にとって、4、5年前までの眞子さまのことをどれくらい記憶しているだろうか。おそらく眞子さまを認知したのは“小室さん問題”が大きくなってからではないか。ところが、皇族女子は注目されたとたんにアイドル、もしくはスターになってしまう。なぜなら、皇室という永遠のブランドを頂いているからだ。
それまで注目されていなかった眞子さまが、婚約を機に焦点が当てられると、急に“われらがアイドル”になった。そして男の素性が分かると、「(私たちの)眞子さまがあんなとんでもない男と結婚するなんて!」となったのだろう。
しかし小室さんにすれば、結婚は個人の問題であって、国民の理解を得るなんて考えもしなかっただろうから、「国民への釈明」うんぬんと言われても理解不能だったに違いない。結局、あちこちでボタンの掛け違いがあって、国民のひんしゅくを買ってしまったが、これが小室さんにとって悲劇の始まりだった。(つづく)