「本当はお嫁さんのプロになりたかった」銀座のマダムが店を閉めて“花嫁修業”
これらの証言から、2年間も店を閉じたのが、酔狂や思いつきによるものでなかったのは判然とする。2年間とは過ぎてみればあっという間だが、思いのほか長いものだからだ。一般的な「花嫁修業」が何年になるか、もちろん個人差があるとは思うが、山口洋子の場合、「姫」を休業していた2年間がその“花嫁修業期間”に該当するとみていい。
そこまでして結婚生活を夢見た洋子だったが、権藤との関係に秋風が吹き始めるのである。