「24時間テレビ」“終焉”のサインは募金額のさらなる低下 感動の押し売りによる不要論は以前から

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 “番組のマンネリ化”“感動の押し売り”といった指摘は毎年のこと。今年はほぼ全面的にキンプリ推しだったため、断片的にしか番組を見ていなかった筆者でさえ、キンプリメンバー全員の顔と名前を覚えてしまったほど。そのため“露骨なジャニーズのプロモーション番組”という声も少なくない。

■重要なのは募金額

 だが、この番組の存在意義は、障害を持つ人や病気と闘っている人などの現状を知ることだけでなく、支援を必要とする人たちや関係する団体、施設のためのお金をいかに多く集められるか、の一点に尽きる。番組はいわば募金喚起のためのコンテンツということになる。

 コロナ禍での実施は今回で2度目。緊急事態宣言中、感染者が増加する中での開催だったため、両国国技館はじめ対面での募金が中止されたほか、コンビニなどの店頭での募金もしづらい状況で、その代わりスマホなどによるキャッシュレス募金が推奨された。

 放送終了時点で発表された募金額は4億2102万9826円。昨年の5億2102万9826円に比べて20%ほど減少したが、放送開始から43年間で集まった募金総額は、405億6415万1601円に上る。毎年、1年を通じて10億円近い金額が集まっていて、視聴率と歩調を合わせるように募金額が低迷している様子は今のところ見られない。

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