岸田内閣の閣僚たちが居並び写真を撮った場所こそ「空気階段」 今の日本の政治の象徴だ
キングオブコントで「空気階段」が優勝した。独自の世界観で突き抜けた笑いを生み出すコント師である彼らは、どちらかと言えば玄人ウケはするが一般的にはどうかと思っていたが、ネタのシュールさと笑いの取り方のバランスもよく、うれしい結果となった。
今回から審査員の顔ぶれが代わったことも功を奏したのかもしれない。みな「ぶっ飛んだ設定をいかに笑いに着地させるか」にずっと苦しんできた芸人たちだからだ。
そこで今回のテーマは「空気階段」だ。といっても彼らの話ではない。そのコンビ名の響きだけを使わせていただく。「そこにあるかのようで実際には上れない」それが「空気階段」なら、今の日本の状況がまさにそれだと感じたからだ。
東京都のコロナ感染者数が月曜日に87人になった。信じられない数字だ。減った減ったと喜びたいが、なんだか全く実感がない。
人流は決して減っていなかった。ワクチンもまだまだ行き渡っていない。だが、数字的には確実に減っている。今まで何度もだまされてきた。減ったところで緩和したらすぐにまたリバウンドした。なのに今回は緊急事態宣言も解除してしまった。突然、通勤電車が混みだしたのには驚いた。どう考えても第6波が来るのではないか。この実態のない「空気階段」にはどうしても上る気がしない。