「THE W」オダウエダの優勝で大荒れ! 原因は番組の構成か…総評ナシで視聴者は置き去りに
「単純に比較はできませんが、オダウエダは『M-1グランプリ』で3回戦進出が最高。Aマッソは準決勝、天才ピアニストは準々決勝で、実績だけを見れば、オダウエダより他の2組の方が“格上”でしょう。最終決戦で会場を沸かせていたのも、明らかにAマッソと天才ピアニストだったので、視聴者が首をひねるのも分からないでもありません」(芸能プロ関係者)
「ただ……」と芸能ライターのエリザベス松本氏はこう言う。
「プロのお笑いの審査員はそこだけを見ているわけじゃありません。お笑いの大会では、たまたまその瞬間だけ神がかり的にウケることもあります。なので、日ごろの活動ぶりとか、ネタのオリジナリティーなども加味して審査する。一発屋で終わらせず、長い目で育ててあげたいという思いもあります。今後の伸びしろなども考慮したりしますので、お笑いの場合は特に、審査員と視聴者の間にギャップが生じやすい」
だからこそ「結果についての審査員の総評が絶対に必要なんです」と松本氏はこう続ける。
「プロはこういう視点で審査しているという説明がなければ、視聴者は納得できないでしょう。逆に、視聴者が〈なるほど、プロはそういうところを見ているのか〉と納得できて初めて、お笑いの大会は成立するとも言えます。ところが『THE W』は時間切れで、肝心の総評の部分がすっ飛ばされてしまった。番組の構成そのものが〈いかがなものか〉でしょう。そりゃ視聴者も〈あれれ?〉ですよね」
大荒れのままでは、オダウエダも素直に喜べないのではないか。