大晦日の風物詩・NHK紅白は楽しめる? “男女対抗”も“歌合戦”も今年で見納めか
NHK紅白歌合戦はもう終わりか――。いや、大晦日の国民的歌番組としては残るが、「紅白」でも、「歌合戦」でもなくなるかもしれない。
今年のテーマ「カラフル」には、多様な価値観を認め合おうという思いが込められているとかで、司会も紅組(女性)、白組(男性)という区別をなくして、局アナを加えた3人で番組進行というジェンダーレスになった。
「東京オリンピック・パラリンピックでも、性による区別や差別・偏見をなくそうと熱く語られたのに、その年を締めくくる歌番組で、相変わらず男女を分けて競わせるのは鈍感すぎます。ただ、NHKとしては、いきなり番組スタイルを変えるのは難しく、司会だけでも紅白をなくしてお茶を濁したというわけです」(放送メディア担当の通信社記者)
■男女色分け、競い合い、くす玉もダメなの?
それでなくても、「もう紅白に分けることないんじゃないの」という違和感は、出場歌手の星野源や氷川きよしらもあるようだし、朝日新聞(12月18日付)の「紅白歌合戦を見ますか?」という読者アンケートでは、「男女が競い合う設定に疑問」「男女対抗の形をやめるべきだ」という声は多かった。