ヨネダ2000 芸歴4年目とは思えない鋭い笑いのセンスを持つ再結成組
愛が一定のリズムで突っ張りの動きと「どすこい、どすこい」の掛け声を続けるのがベース音のような役割を果たし、その上で主旋律としてのネタが奏でられる。芸歴4年目とは思えないほど発想力と構成力に秀でた見事な漫才だった。
彼女たちはお笑いコンビとしては珍しい「再結成組」である。もともと2人は芸人養成所で出会って「ギンヤンマ」というコンビを結成していた。その後、男性芸人を加えてトリオとして活動していた。だが、そのトリオが解散することになり、一度は2人も離れ離れになった。
その後、意気投合して再びコンビを結成することになり、コンビ名も「ヨネダ2000」に改めた。
清水が主にネタ作りを担当しており、相方に「こんなネタはどうかな」とアイデアを伝えて、反応が良かったらそのネタを仕上げていく。
ネタ作りでは清水が主役だが、舞台に臨むときには愛の方が物おじせずに堂々としている。一方の清水は緊張しやすいタイプで、その点では愛に頼っている。お互いがお互いの弱点を補い合っている理想的な関係だ。
今年の年末には「M-1」の決勝の晴れ舞台で彼女たちの勇姿が見られるかもしれない。
(つづく)