ナイナイの最初のネタ見せ授業でうっかり「君らボケとツッコミ逆やで~」と
話をナイナイに戻して、実は矢部君は私の言葉を待っていました。自分がボケになったものの「どう考えたって岡村さんがボケやろ。岡村さんから『逆やで』と言ってくるのを待っていた」ものの、岡村君はなかなか言ってこず、いつ切り出そうかと考えていたところに私が「ボケとツッコミが逆やで~」と指摘があったのでホッとしたそうです。
YouTubeのカジサックチャンネルで当時の心境を「本多先生遅いわ!」と言っていましたが、私のネタ見せの初回のことなので遅くはなかってん、矢部君。
■他の生徒とは明らかに違うオーラ
ナイナイは漫才の形にはなっていましたが、お世辞にも面白いと言えるネタではありませんでした。しかし、他の生徒とは明らかに違うオーラがあったので、最初のネタ見せ終わりに「ボケツッコミ逆やで」に続き「君ら売れると思うわ」と言っていたのです。後年ひょっとしてナイナイの活躍に便乗したんじゃないか? 自分はホンマに言ったのか? と不安になって、同期の矢野君に確認したところ「言うたはりましたよ。特別オモロいワケでもないのに“このオッサン何言うとんねん?”て思いましたもん。その後ナイナイがどんどん売れてったんで、本多先生の言うてたことホンマやったって、後から思いました」と“証言”してくれました。それほどナイナイは光っていました。
ボケとツッコミも変わって、順調にいくかと思われたナイナイにこの後予想もしていなかったトラブルが起こります。