「富澤効果」でオファー殺到! 下半期も続くサンドウィッチマン“無双状態”の背景
4月期のドラマがすべて終了したが、今期のドラマで最も爪痕を残したのは、お笑いコンビ、サンドウィッチマンの富澤たけし(48)ではないかともっぱらだ。
富澤がキーマンとなる役柄で出演し、最後に大どんでん返しを見事に演じた日曜劇場「マイファミリー」(TBS系)の平均視聴率は絶好調。最終回の爆上がりは富澤の功績ではないかといわれているのだ。制作会社ドラマプロデューサーはこう話す。
「4月期に放送された民放ドラマのなかでダントツだった。全話平均世帯視聴率12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人平均7.9%。なかでも全体を底上げしたのが最終回の踏ん張りです。世帯平均視聴率16.4%、個人平均視聴率10.3%とそれまでの週平均から2%以上もアップさせたんです。間違いなく“富澤効果”ですよ」
現場では笑顔を見せずに「役作り」
“名演”を見せた富澤の現場での様子を関係者はこう語る。
「役作りのためか現場では一度も笑顔を見せなかったんですよ。常にぶすっと不機嫌な表情をして役に入りきっていました。また、収録中はいつも一人なんです。その代わり演技は完璧。セリフも完全に頭に入っているばかりか、毎回、演技プランを考えてきて監督に確認を取っていた」(ドラマ関係者)
一方“本業”のバラエティーやお笑いでも勢いが衰える様子はない。現在、コンビでのレギュラーはテレビ12本、ラジオ2本。「日経エンタテインメント7月号」で恒例の「タレントパワーランキング」が掲載されているが、“芸人編”で、サンドウィッチマンは不動の5年連続1位を獲得。さらにダウンタウンの松本人志(5位)を抑えて、伊達みきお(2位)、富澤たけし(4位)が個人でも上位に食い込む圧倒的な強さを誇る。
今回の富澤のドラマ進出で、今後、さらに人気や知名度が上がることが予想されるが、事実、今、富澤の元には多くのドラマ&映画の出演オファーが殺到しているという。前出のドラマ関係者によれば、来年に放送されるNHK大河ドラマ「どうする家康」や2023年春放送予定の連続テレビ小説「らんまん」への出演の打診も舞い込んでいるというのだから驚く。
俳優としてのキャリアは浅いため、ギャラが格安であることも追い風になっているようだ。今後は俳優&芸人の二足のわらじを履いていくことが想定される富澤。今年下半期もサンドウィッチマンの“無双状態”は続きそうだ。